よしか病院の建て替えは建設コスト急騰により数年延期の方針となったが、整備基金を設立し建て替え計画は継続中。
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開院予定地：島根県吉賀町地内
開院予定日：2028年1月頃の予定を延期
許可病床数：98床（一般20、地域包括ケア30、介護医療院48）
進捗の状況：基本設計条件の検討中
標榜診療科：4科
総合診療科／整形外科／眼科／歯科口腔外科
島根県吉賀町は六日市病院を公設民営化した「よしか病院」の建て替え基本計画を策定。建設コスト急騰により基本計画時よりも数年延期するが整備計悪は継続推進中。
画像は2024年4月策定の基本計画時の工程表。
新病院の計画経緯
吉賀町にはこれまで町立病院がなく、社会医療法人石州会が運営する六日市病院を補助金を交付することで運営支援を行ってきたが、経常損益の赤字が拡大し、いずれは医療提供体制の継続のみならず行政運営さえも困難になることが予想された。
そのため、吉賀町は、2020年2月より、安定した医療サービスを提供するため、指定管理者制度の活用による公設民営化に向けた検討を開始し、2023年4月には町が主体となって公設民営による病院運営の受け皿となる「医療法人カタクリ会」を設立、令和6年3月より「よしか病院」として新たに医療サービスの提供をはじめた。
建物等大きく、かつ老朽化しており、設備を運営するための光熱水道費をはじめとした諸費用、さらには設備関連を更新するために多額の費用が必要となっており、2023年に策定された「吉賀町新病院基本構想」に基づき、よしか病院の担うべき役割や機能をもとに、新病院の建築について考え方や方向性を具現化した基本計画を作成した。
その後、建設コスト急騰により計画を数年延期する方針を示し、当面は町財政への負担増を避けるため、現在の施設を改修して医療を継続することとした。
計画は中止ではなく延期であって、2025年4月には新病院整備のための基金を設立し、新病院整備の準備を推進している。
新病院の概要
新病院の基本方針
- 外来機能： 総合診療科を設置し、かかりつけ医と連携しながら、高齢者に多い複合的な疾患に対応する。
- 入院機能： 益田赤十字病院の後方支援病院として、回復期や慢性期を中心とした医療を提供する。
- 吉賀町の地域包括ケアシステムの中心として、医療と介護の連携を図る。
- その他、日中時間帯の救急対応、災害時医療や新興感染症等への対応、地域住民の健康増進への支援などを行う。
新病院の施設概要
- 延床面積：5,750m2 程度（ 58.6m2/ 床）
- 構造規模：構造未定、4F
- 駐車台数：一般用60台程度、職員用50台程度
新病院のスケジュール他
- 基本構想：～2023年8月
- 基本計画：2023年8月～2024年4月
- 延期発表：2024年11月29日
- 基本設計：2024年6月～ →延期
- 実施設計：2025年度 →延期
- 建設工事：2026年4月～2027年12月頃 →延期
- 病院開院：2028年1月頃 →延期
新病院情報の参考元
参考サイト・画像引用元：
吉賀町HP吉賀町新病院基本構想の策定について
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