近畿中央病院と市立伊丹病院の統合による統合新病院「(仮)伊丹市立伊丹総合医療センター」の開院は2026年8月から遅れ、2027年度後半となる見込み。
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開院予定地:兵庫県伊丹市昆陽池1-100
開院予定日:2027年度
許可病床数:602床(一般528、ICU等54、緩和ケア20)
進捗の状況:建設工事中
(仮)伊丹市立伊丹総合医療センターは近畿中央病院と市立伊丹病院の統合病院。建て替えは現市立伊丹病院の敷地内とする現地建替で行う。
同敷地内に画像のように病院は西棟をメインとして併設される東棟の健康管理施設の「同組合からだとこころの健康センター(仮称)」を連絡棟で接続する。
その他、立体駐車場や職員宿舎、保育所棟も整備する。
新病院の概要
地下1階
地下へのスロープを設けて供給部門を集約
- 物品搬入車両のサービスヤードを設けると共に、診療材料の管理を行うSPD、患者給食を担う栄養管理、薬品管理を行う薬剤部門を配置
- 薬剤等物品の搬送については大型気送管設備と搬送ロボットを用い各部署へ搬送
1階
高度急性期に対応する医療機能(救急・放射線診断)
- 重症(3 次) の受入れも可能な救命救急センターを目指す諸室を整備
- 救急病棟 EICU 8床、EHCU 12床
- 感染症患者対応として発熱外来と感染症専用エレベータを設置
- ドクターカーの配備を行います。
- 救急患者への対応強化として高度な検査機器を導入(IVR 4室、CT 4室 MRI 3室など)
健康管理
- 人間ドックや器官別検診、様々な健診を通じて健康の保持増進を目指す健康管理センターを設置
- 健康管理施設における健診機能と基幹病院における医療機能を有機的連携
がん・地域連携・アメニティ
- 放射線治療を必要とするがん患者の増加に対応してリニアックを2 台整備
- 入退院支援の窓口や患者支援の相談窓口を玄関ホールにわかりやすく配置
- 明るく開放感のある連絡棟の吹き抜け部分にコンビニエンスストアとカフェを設置
- 玄関ホールや窓口にはデジタルサイネージを採用し、大型モニターを設置
- 市民公開講座や各種セミナーに利用できる講堂を東棟に設置
- 多様な患者に配慮した多機能なトイレを各所に設置
2階
外来
- 外来は患者の移動負担軽減と分かりやすさを考慮し、ワンフロアに集約
- 1日あたり1350人の患者に対応でき、81の診察室と22の処置室
- 一般的な診察室は共通仕様で、将来的な変化に対応しやすいユニバーサル診察室
- 採血採尿などの検体検査、脳波や超音波、心電図などの生理検査も配置
- エスカレーターを南北2カ所 に 配置すること で1階と上下移動がスムーズ
- 外来案内表示システムによる大型モニターを待合各所に配置
- デジタルサイネージを採用し、分かりやすい情報を発信
メンタルヘルスケア
- メンタルヘルスケアに必要な面談室や模擬教室など必要な諸室を設置
- 東棟1階から出入りできる入り口を設け、利用者のプライバシーに配慮
がん・チーム医療・アメニティ
- がんに対応した外来診療強化のため外来化学療法室を設置
- がん患者の交流や情報収集、相談のためのがんサロンを設置
- 遺伝性乳がん診療の拠点として乳がん手術から乳房再建、術後のサポートまで一貫したケア体制を整備
- 診療科の垣根を越えてチーム医療を実践することにより専門医療のセンター化を推進
- 患者用レストランを連絡棟2階の外部(北側)の景色が見える場所に設置
3階
高度急性期に対応する医療機能(手術・集中治療)
- ロボット支援手術やハイブリッド手術など高度で低侵襲な手術に対応し、感染制御に適
した手術室を整備(手術室数15室、うちロボット支援手術対応2室、ハイブリッド手術対応1室、日帰り手術対応4室、感染症患者対応手術室4室) - 日帰り手術患者専用、感染症患者専用のエレベータを設置
- 高度な術後管理を必要とする患者や、院内の急性増悪患者に対応するため、集中治療室を設置(GICU4床、GHCU12床、感染症対応病床に切替可能な構造)
管理
- 職員の研修に必要な諸室を設置(スキルラボ、研修室、模擬病室、機材室)
- 西棟北側に医局を集約して設置(約300 名対応)
医療のデジタル化
- 将来のAI 手術支援や VR 手術、手術支援ロボットとAIの組み合わせなど、医療機器等におけるデジタル化に対応し、手術室に高速ネットワークや大型モニターを設置できる環境を整備
4~7階(病棟)
病棟
- 病棟は基本的に1フロア4病棟で配置
- 患者、職員動線最適化したウイング型病棟とし、スタッフステーションのカウンター
は一面ガラス貼りとすることで視認性と感染対策に配慮 - 南西病棟の個室群を感染拡大時の感染症患者受け入れのために陰圧切替が可能な病室に設定
- 個室にはシャワーとトイレ、洗面台を配置
- 各病棟の入口には自動ドアとインターホンを設けセキュリティ性を確保
- 来院者と患者との交流にも利用できるデイルームには多機能トイレや電話室を設置
- スタッフステーション近くに設置する掲示板はデジタルサイネージを採用し、大型モニターを設置
リハビリ・屋上庭園(4階病棟階に設置)
- 言語療法・作業療法・理学療法・日常生活動作・心臓リハビリなど患者に最適なリハビリを提供できるよう様々な設備を配置
- 屋外での歩行訓練を中心としたリハビリが行えるよう屋外訓練場を配置
- 入院中の患者が利用できるよう屋上庭園を配置(庭園は4階南側のデイルームよりアクセス可能で、車いすによる利用も可能となるようスロープも設置)
グリーン化・省エネ(ZEB Ready)
- 3階屋上部分については屋外訓練場や屋外庭園を含め、積極的に緑化。西棟南面については壁面緑化も行い環境負荷を低減
- 実施設計における省エネ計算においてBELSによるZEB Ready認証要件の基準エネルギー使用量の50%以上の省エネを達成(削減率51%(BEI 0.49)
周産期母子医療センター(6階)
- 高齢出産に伴う合併症を有するハイリスク分娩に対応できる設備を配置
- LDR 3室(うち1室は感染症患者対応の特別分娩室)
- MFICU(母体胎児集中治療室)3床
- NICU(新生児集中治療室)6床
- GCU(新生児治療回復室)6床
緩和ケア(7階)
- 地域がん診療連携拠点病院としてがんの種類や状態に応じて適切な診療を提供するため緩和ケア病棟を配置。全室個室にて整備し、感染症拡大時には感染症患者受け入れのため陰圧切替が可能な病床として整備
屋上
- 災害時に使用するヘリポートを設置
新病院の施設概要
西棟の概要:[免震構造] 地上8階、地下1階
(地上:鉄筋コンクリート柱・鉄骨梁混合構造 地下:鉄筋コンクリート造)
連絡棟概要:[免震構造] 地上3階(鉄骨造)
東棟の概要:[免震構造] 地上5階(鉄骨造)
延床面積等:約56,800㎡(付属棟除く)
附属棟 立体駐車場(約180台)/平面駐車場(約370台)/ 職員宿舎(60戸)・保育所
職員宿舎・保育所棟も整備する。
- 1階、2階に認可保育所(定員45名程度)と病児保育室( 定員2名)を配置。
- 3階から7階は研修医等が入居する職員 宿舎(60戸)を配置。
- 1階には災害時用の備蓄倉庫を配置。
- 備蓄倉庫に隣接した駐車区画に電気自動車用充電設備を配置。(災害時の災害用車両の充電にも使用)。
新病院のスケジュール他
2026年8月開院を目標としていたが、敷地内の土壌汚染が想定より広がっていると判明したため、2025年4月の伊丹市議会で開院が2027年度後半にずれ込むことが示された。
以下は2025年3月のリーフレットによるスケジュール
- 東棟建設:2023年5月~2024年7月
- 東棟開院:2024年8月
- 西棟建設:2024年8月~2027年度下旬
- 病院開院:2027年度下旬
- 改修解体:2027年度下旬~2028年上旬(東棟改修/既存棟解体)
- 駐車場等:2028年度上旬~2029年度上旬(連絡棟/外構整備)
- 全体完成:2029年度上旬
新病院の関係事業者
- 施工会社:大成建設
新病院情報の参考元
参考サイト:近畿中央病院HP ②新しい基幹病院について他
画像引用元:近畿中央病院HP (畿中央病院と市立伊丹病院との統合再編について)より
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