投稿日:2024年10月13日 | 最終更新日:2024年12月21日
広島県は県立広島病院、JR広島病院、中電病院、広島がん高精度放射線治療センターを統合して、広島駅の北口に1,000床規模の新病院を整備を計画
Loading map...
開院予定地:広島県広島市東区二葉の里3-1-1(現JR広島病院隣接地)
開院予定日:2030年
許可病床数:1000床程度(一般950、救急(ICU12、HCU・CCU30、ICU10、SCU9、PICU6、HCU28、MFICU6、NICU15、GCU24、精神50)
進捗の状況:設計中
新病院 統合の経緯
広島県は県立広島病院、JR広島病院、中電病院、広島がん高精度放射線治療センターを統合して、広島駅の北口に1,000床規模の新病院を整備する。
広島県では、医師や診療科の偏在、高度医療機器の分散、都市部における医療機能の重複などに課題があり、高度な医療資源(医療スタッフ・高額医療機器・医療施設)が集中する広島都市圏において、医療資源を集約化することにより、県内全域を対象に高い水準の医療を提供するとともに、中山間地域の地域医療を維持する必要があった。
そこで、「高度医療・人材育成拠点ビジョン」を踏まえ、広島大学、医師会、関係機関等と協議し、拠点に必要な医療機能や広島都市圏の医療機能の分化・連携・再編の方向性等を取りまとめた。
3病院を中心に多くの医療資源を集約し、JR広島病院の隣接地に高度な医療や様々な症例が集積された環境を移転新築にて整備することにより、全国から若手医師を惹き寄せ、患者の状態に応じた切れ目のない医療を地域の医療機関と連携して提供する地域完結型医療を実現する。
新病院の理念及び基本方針
新病院の理念
県民の皆様に信頼される基幹病院として、全国トップレベルの高水準かつ安全な医療を提供するとともに、医療人材を育成し、住み慣れた地域で安心して暮らし続けられる広島県の実現に貢献します。
新病院の基本方針
1.県民の信頼に応える病院
質の高い急性期・高度医療が受けられる病院、快適な療養環境等の整備
2.職員にとってやりがいを持て、働きやすい病院
人材を惹きつける病院、職員にとって働きやすい病院
3.環境にやさしい病院
効率性・経済性を考慮した施設の整備
新病院の主な機能整
救急医療
各高度専門医療センターとの連携及び救急車の多重受入可能な施設整備による“断らない救急”の実践
交通事故による多発外傷、顔面外傷など専門的治療を行う“外傷センター”
小児医療
中国地方初、ERを併設した24時間365日対応する“小児救命救急センター”
小児集中治療室(PICU)の整備による救急・術後患者への重点的な対応 等
周産期医療
24時間体制での周産期医療を提供する“総合周産期母子医療センター”
高機能病床(母体・胎児集中治療室:(MFICU)、新生児集中治療室:(NICU)、新生児治療回復室:(GCU)の整備による重症例への対応 等
感染症医療
感染症拡大時に一般病床から速やかに感染症対応病床に転換できる施設の整備
専用の入口や専用エレベーターなど、感染症拡大時に一般患者と分離できる動線の確保 等
災害医療
南海トラフ地震を想定した免震構造、災害時にも診療継続を可能とする豪雨災害等を想定したフロア構成
災害発生時の継続的な医療活動を支える対応スペースとしての空地確保 等
へき地医療
遠隔診療や検査によって、どこに住んでいても高度な医療・検査を受けられる体制の整備
オンライン会議システムの活用等による中山間地域で勤務する医師への支援体制の整備
がん医療
手術、化学療法、放射線治療、ゲノム医療などを組み合わせた最新の集学的治療を提供する“がん医療センター”
AIなどを用いたデータ利活用等による、新たながん治療法を開発するための高度な臨床研究や治験の実施
循環器医療
心疾患や大血管疾患症例に対する低侵襲治療の実施や、高難度手術にも対応する“心臓血管センター”
脳卒中ケアユニット(SCU)を備え、高機能手術室等における低侵襲治療の実施や、高難度手術にも対応する“脳卒中センター”
急性期リハビリテーション医療
各種センターや多職種が連携した治療早期からのリハビリテーション治療の実施
質の高いリハビリテーション治療による合併症の予防、日常生活動作(ADL)と生活の質(QOL)の向上 等
消化器医療
最先端内視鏡(カプセル内視鏡他)の整備による先端的な消化器内視鏡治療の提供
がん医療センター、消化器内視鏡センターとの連携による、低侵襲な腹腔鏡手術や肝胆膵領域の専門的な検査・治療の実施 等
呼吸器医療
標準治療が症例から難治性呼吸器疾患まで幅広い症例に対応する“呼吸器センター”
呼吸器分野におけるカテーテルを活用した高度・先進医療の実施 等
腎臓医療
各種血液浄化療法や、小児・成人の腎移植に対応する“腎臓センター”
小児救命救急センターと連携した小児腎不全医療の充実 等
糖尿病医療
合併症を有する糖尿病患者、重症糖尿病患者への対応
ひろしまDMステーションと協調した遠隔医療体制による質の高い糖尿病医療の実施 等
緩和医療
緩和ケアチームが包括的かつ横断的に診療科を支援する“緩和ケアセンター”による、がん患者及び非がん患者の緩和医療ニーズへの対応 等
精神医療
自傷や身体合併症を有する精神科救急患者、重傷例や複雑な背景を持つ児童・思春期症例への対応
小児科との併診例や、摂食障害など、一般精神科病院で入院対応が困難な患者の対応 等
先進医療
広島大学病院と連携した臨床試験、臨床治験等の推進による、新しい医療・医療機器の開発への貢献 等
ゲノム医療
がん、生活習慣病、小児、周産期、生殖医療など幅広い診療領域における遺伝性疾患の診断治療の実施
ゲノム解析による一人ひとりの体質や病状に合った医療の実施 等
歯科・口腔外科医療
顔面外傷や口腔がんをはじめとした高難度口腔外科疾患への対応
周術期を中心とした入院患者に対する口腔ケアの実施 等
駐車場
現JR広島病院を構造体のみ残し立体駐車場として利用
新病院のスケジュール
2023年度 :基本計画
2024年度~:基本設計・実施設計
2026年度~:工事契約、建築工事
2030年度~:新病院開院、既存病院棟改修
新病院の職員募集・求人
2024年12月20日現在、
統合に向けて設立された地方独立行政法人広島県立病院機構にて看護師の採用選考試験の案内を公開中。
→令和6年度 独立行政法人広島県立病院機構 採用選考試験について
新病院の建築概要
新病院棟:約96,000㎡
立駐建物:約18,000㎡
付帯施設:約 1,000㎡(保育所、渡り廊下等)
設計会社:日建・村田相互設計JV
参考サイト・画像引用元:広島県HP「高度医療・人材育成拠点構想」
岡山 広島 愛媛 香川 地域特化の看護師転職支援サイトキャプラ看護ナビ
医療関係の就職情報
新病院情報をもっと見る
購読すると最新の投稿がメールで送信されます。
コメントを残す