福島県立大野病院の後継病院は2025年4月以降に基本・実施設計業務の委託先を決める公募型プロポーザルを公告した。
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開院予定地:福島県双葉郡大熊町下野上字大野98-1
開院予定日:2029年度以降
許可病床数:250床前後(一般 97,HCU 16,回復期リハ 86,地域包括ケア 43,RI 4,感染 4)
(開院時は100床前後で段階的に増床)
進捗の状況:基本計画完了
標榜診療科:全20科
内科(循環器、消化器、糖尿病、呼吸器)/総合診療科/外科/整形外科/脳神経外科/救急科/眼科/泌尿器科/皮膚科/耳鼻咽喉科/産婦人科/小児科/精神科/麻酔科/放射線科/リハビリテーション科/人工透析
附属病院化検討の経緯
東日本大震災の前は福島県立大野病院は福島県と福島県厚生農業協同組合連合会(JA福島厚生連)とで福島県立大野病院と双葉厚生病院を統合することで合意し、2011年4月にJA福島厚生連が運営を継承する予定であった。
東日本大震災及び東京電力福島第一原子力発電所事故を受けて、福島県立大野病院は休診となり、双葉厚生病院との統合も延期。
その後、附属病院化して受け入れることを検討していた福島県立医科大学が、2024年12月26日に県に付属病院化の受け入れの回答書を提出。これを受けて、中核的病院は公立大学法人福島県立医科大学の附属病院とすることとなった。
画像は基本計画書に示された新病院の連携のイメージで、新病院では急性期機能と回復期機能を併せ持ち、医科大学付属病院と隣接地域の専門医療機関と連携することとしている。
従前の福島県立大野病院は許可病床数150床(一般146、感染4)
新病院の概要
新病院の方針
急性期から慢性期、在宅等まで、切れ目のない医療等を効率的に提供することにより、双葉地域の子どもから高齢者までが将来にわたり安心して医療を受けられるよう、県立大野病院と双葉厚生病院を統合し、双葉地域の中核病院としての整備を図る。
コンセプトは
- 地域に密着し、 住民が安心して生活するための 連携の核となる病院
- 住民、企業、行政、医療機関、地域包括支援センター、介護施設等との連携の核となる「ハブ機能」を有し、様々な主体と一体となって地域に密着した切れ目のない医療を提供し、以下の双葉地域の3つの安心を共に支える 。
- 地域の発展に貢献し、医療従事者に魅力のある病院
- 福島イノベーション・コースト構想や福島国際研究教育機構( F REI )との連携を視野に、地域の発展に貢献する 。
- 充実した研究環境や教育・人材育成プログラムにより医療従事者に魅力ある病院を目指す。
新病院の医療機能
救急医療や地域包括ケアシステム構築支援、新興感染症への対応を担う病院として、急性期及び回復期 (包括期 、感染症患者の受け入れを想定した病床を整備する。病床数は、100床前後で開院し、段階的に引き上げて250床前後まで増やす方針で、標榜診療科は20科に増やす予定。
250床時の病棟構成は
急性期:105床(35床x3:RI・緊急被ばく4床、第2種感染4床含む)
地域包括ケア病棟:43床x1
回復期リハビリでーション病棟:43床x2
HCU:16床
段階的に拡充していくため、開院時の入院対応は、内科、外科、整形外科を想定。最終的には、 以下の 20 科を想定。
循環器内科/消化器内科/糖尿病内科/呼吸器内科/総合診療科(院内標榜)/外科/整形外科/脳神経外科/救急科/眼科/泌尿器科/皮膚科/耳鼻咽喉科/産婦人科/小児科/精神科/麻酔科/放射線科/リハビリテーション科/人工透析
医療機能は
- 地域ニーズに対応した医療の提供
- 子どもから高齢者まで地域のニーズに応える医療(一般外来、入院等)の提供
- 周産期医療、小児医療、精神医療に対し、相馬地域やいわき市などの専門拠点医療機関と連携し役割を分担しながら、安全で最適な診療体制の確保への取組
- 地域包括ケアシステム構築支援
- 回復期患者の受 入れや在宅医療により、在宅復帰や日常生活の継続支援、再発予防の治療などに対応
- 救急医療の提供
- 二次救急医療機関として、 24 時間 365 日、救急患者の受入れに対応し、救急医療(初期診断及び入院治療)を提供
- 災害時における医療
- 災害拠点病院の指定や必要な施設・設備整備
- 原子力災害医療協力機関の登録や必要な施設・設備整備新興感染症等への対応
- 第二種感染症指定医療機関の指定や感染症への対応に必要な施設・設備整備
新病院の施設概要
後継病院は現在地で建て替えだが、既存が休診中なので工事としては実質は新築移転。
- 敷地面積:約 26,000m2
- 延床面積:約 25,400m2
- 付帯施設:屋上ヘリポート
新病院のスケジュール他
2025年3月付の「双葉地区における中核的病院整備基本計画」によると、以下の通り。
- 基本構想:2023年~2024年3月
- 基本計画:2024年1月~2025年3月
- 設計発注:2025年4月以降公告
- 設計期間:2025年5月頃~2027年6月頃
- 建設工事:2027年2月頃~2029年度以降
新病院の関係事業者
設計と施工の発注は「設計・施工分離発注方式」とする予定。
- 基本計画:野村ヘルスケア・サポート&アドバイザリー
新病院情報の参考元
参考サイト・画像引用元:
福島県HP「双葉地区における中核的病院整備基本構想(案)」
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