東京都立病院機構は都立駒込病院の駐車場内に陽子線治療施設を新設する。施設開院は2030年を予定。
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開院予定地：東京都文京区本駒込3-18-22
開院予定日：2030年
予定病床数：815床（一般 785、感染症 30）
進捗の状況：事業者選定済み
東京都立病院機構は都立駒込病院の駐車場内に陽子線治療施設を新設する。施設開院は2030年を予定。
陽子線治療はエックス線やガンマ線のような光子線ではなく、粒子線を用いた放射線治療の種類の一つで、粒子放射線ビームを病巣に照射してがんを治療する。
現病院の概要
都立駒込病院は、都内全域を対象に、がんと感染症を中心とする疾患の高度な医療サービスを行う特殊専門医療機関としての役割を果たすとともに､総合病院としての地域医療サービスも行っており、以下の特色がある。
- １ がん医療
- がん専門病院として、がんの専門診療各科を設置するとともに、内視鏡、放射線診療、病理などの中央診療部門を充実して高度ながん治療を患者に提供。また、キャンサーボードの実施など、各診療科が横断的に連携して集学的医療を推進しており、個々の患者にとって最適ながん医療を提供している。
- 「都道府県がん診療連携拠点病院」及び「造血幹細胞移植推進拠点病院」の指定を受けており、地域の医療機関との連携や専門研修の実施など、東京都全域（移植医療においては関東甲信越地域）の社会基盤整備の一端を担っている。
- ２ 感染症医療
- 明治12年のコレラ避病院にさかのぼる長い都立駒込病院の歴史の中で、伝染病を含む感染症に対する臨床・研究実績が集積されており、感染症治療はがん治療と並ぶの医療の柱となっている。
- 「第１種・第２種感染症指定医療機関」の指定を受けて感染症の治療に取り組んでいるほか、 「エイズ診療中核拠点病院」 の指定も受け、エイズ診療にも積極的に対応。
- ３ 総合診療基盤
- 高度専門医療を支える総合診療基盤を整備しており、社会の高齢化が進むにつれ、様々な合併症を持つ患者に対し、院内各科の連携により一人ひとりに最適な治療を選択し実行することが可能。
陽子線治療施設の概要
整備する陽子線治療施設には、2室以上の治療室を備え、年間400人以上の治療に対応できる機能配置を行う。
陽子線治療施設の施設概要
- 敷地面積：34,164m2
- 構造規模：RC造（耐震構造）、B2F/2F
- 建築面積：2,090m2
- 延床面積：5,210m2
- 付帯施設：渡り廊下：36m2（S造）
新病院のスケジュール
2025年6月中に竹中工務店グループと施設設計・施工・工事監理・陽子線治療装置の調達・据付の包括契約と締結予定。
- 基本計画 ：～2024年 3月
- 事業者選定：2024年10月～2025年 5月
- 施設開院 ：2030年
新病院の関係事業者
施設設計・施工・工事監理・陽子線治療装置の調達・据付を一括で委託する「陽子線治療施設等整備事業」を総合評価一般競争入札（DB）にて行った。
- 支援業務：みずほリサーチ＆テクノロジーズ（再委託先：アルキメディカ、シップヘルスケアリサーチ＆コンサルティング、ＴＩＭ総合法律事務所）
- 設計会社：竹中工務店グループ（竹中工務店、日立ハイテク、横河建築設計事務所）
- 施工会社：竹中工務店グループ（竹中工務店、日立ハイテク、横河建築設計事務所）
新病院情報の参考元
参考サイト：
東京都立病院機構HP 【陽子線治療施設等整備事業】落札者の決定について（令和7年5月21日）
画像引用元：
都立病院粒子線治療施設整備計画（がんの放射線治療で使用する主な放射線）より
関東地方
茨城 / 栃木 / 群馬 / 埼玉 / 千葉 / 東京 / 神奈川
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